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女性管理職増へ 中途採用広がる

(日経新聞 2014年12月13日)
 
 大手企業が管理職候補となる女性の中途採用を増やしている。ローソンや参天製薬は今年度に経験者採用の2割以上を女性が占める見通しだ。安倍政権は2020年までに企業や官庁の管理職の女性比率を3割に高める目標を掲げるが、現状は1割強にとどまる。社内で候補者を育てるには時間もかかるため、企業などで勤務経験のある女性獲得に力を入れる。
 ローソンでは14年度の中途採用に占める女性の割合が20~30%になる。12年度14%弱から大きく増える。10年度以前は女性の中途採用者が年数人だったが、足元では約30人に急増。人事担当役員は「出産育児を経験した30代後半の女性の応募が増えている」という。
 参天製薬はマーケティングや管理業務を担う中途採用者の20~40%を女性にする。富士ソフトは14年度に計画する400人の中途採用者のうち、3割にあたる120人程度を女性にする予定。課長以上の管理職のうち女性比率は3%程度だが、今後5年間で20%に引き上げる考えだ。
 外資系企業も女性の管理職候補の中途採用に意欲的だ。スウェーデンの通信機器メーカー、エリクソンは20年までに女性の管理職を3割にする世界目標を掲げる。日本法人であるエリクソン・ジャパン(東京・港)は中途採用を増やし、13年度に13.3%だった女性部長比率を14年度に28.6%まで高めた。
 日本の管理職に占める女性比率は11.1%と先進国でも最低レベルにとどまっている。従業員数5千人以上の大企業に限ってみると、課長相当職以上の女性比率は4%にすぎない。
 ここにきて大企業を中心に比率を高めようという動きが広がるが、各社とも女性社員そのものが少ないという事情を抱える。帝国データバンクが国内の1万1017社を対象に実施した調査によると、約3割の企業で女性比率が10%以下かゼロと回答した。積極的な女性の新卒採用は最近になってからで、管理職として処遇するには時間がかかるという企業も多い。
 このため女性幹部候補生の中途採用が広がっている。人材サービス会社のインテリジェンスによると、4~9月期の同社の転職サービスの登録者の女性比率は30.3%と過去最高となった。
 女性管理職の獲得に向けて社内の制度を見直す動きも出ている。JFEエンジニアリングは今年度、15人程度の女性管理職候補を中途で採用する方針。2年前の5倍にあたる水準で、主に30~40歳代の技術職を念頭に置いている。家庭を持つ人が働きやすいように、今年8月からは始業時間を8時半から8時に、終業時間を午後5時15分から4時45分に早めた。
 女性は出産や育児で一時的に離職せざるを得なくなるケースがある。このため育児休業制度や事業所内保育所を整備して、獲得した人材が定着しやすい環境を整備する企業も増えている。
 
         
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