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中途採用、人材確保に苦慮 ITや営業職、経験積んだ若手少なく

(日経新聞 2013年12月13日)
 
 IT(情報技術)の技術者や一般の営業職など中途採用の拡大に乗り出した企業が人材の確保に苦しんでいる。景気回復の兆しが出てきたため即戦力の採用を急ぐが、企業の求めるレベルの人材は少ない。採用手法や基準を緩和する企業も出てきた。
 「話だけでも聞いていってください」。求人サービスのインテリジェンスは11月下旬、IT企業が集まる東京・渋谷でIT分野の大規模な転職フェアを開催。会場に企業の切実な呼び込みが響く。
 インテリジェンスがまとめた10月の全業種の求人数は前年同月比で24%増加。全国求人情報協会(東京・千代田)のまとめでも情報誌などへの広告出稿数(中途採用含む)は10月が約81万件と同2割程度増えた。中でもITの技術者は景況を受けた雇用の変動が比較的大きく、転職市場が発達している代表的な分野の一つ。インテリジェンスの調べでは10月の求人数は同29%増えた。
 もっとも企業は簡単には人材を採用できない。失業率の低下など労働市場全体の需給が引き締まっており、中途採用でも「求人の伸びが求職を上回っている」(リクルートキャリアで中途採用を担当する黒田真行マネージャー)。
特に経験豊富な人材は少なく「ITの技術職はなど経験者の取り合い」(システム開発のボールド=東京・港)。リーマン・ショック後、企業のIT投資が減り若手が参加して経験を積める大型プロジェクトが減った。「経験を積んだ20~30代が少ない」(中途採用支援のエン・ジャパン)
 営業職も状況は似ている。インテリジェンスがまとめた10月の求人数は前年同月比で39%増加。レンタルのニッケン(東京・千代田)は建設現場などに建機をレンタルする営業職を募集しているが、専門知識を備えた経験者は少ない。他業界や営業の未経験者も募集対象にしているが採用は進まない。
 総務省の調査によると1~9月の実際の転職者数は前年同期比1%増にどどまる。インテリジェンスの木下学・DODA編集長は「昨年と同じ手法では必要な人材を採用しにくくなっている」と話している。
 一部企業は採用基準や方法を見直し始めた。木造注文住宅の一条工務店(東京・江東)は施工管理者の採用で2級建築施工管理技士も対象に広げた。従来は1級の資格を持っていることが条件だった。
 ボールドは採用を検討し決定するまでの期間を短くし応募者が他社に流れないようにしている。システム開発のDTSは来年度に向け技術者の採用基準の見直しの検討を始めた。ただ各社とも「人材の質を落とすことはできない」ことでは共通する。募集の間口を広げても実際の採用には慎重なようだ。
 
         
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