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飲食・介護 派遣広がる 時給割高でも活用

(日経新聞 2013年11月13日)
 
飲食店や介護施設が接客や介護の現場に派遣社員を活用する動きが広がっている。飲食や介護分野はパートやアルバイトなどで現場の人員を補完していたが、時給を上げても人手確保が難しい状況。アルバイトに比べ割高な派遣の活用を迫られており、大手派遣各社への求人数は前年を4~5割上回っている。
 
■相次ぐ新規出店
 
 派遣大手のランスタッドによると、飲食業向け派遣社員の求人は10~12月期に前年同期に比べて5割増えた。飲食専門の人材紹介や人材派遣を手がけるワン&オンリーキャスティング(東京・渋谷)も年末の繁忙期に向けて求人数が前年比5割強増えた。
 人材派遣・紹介のニッソーネット(大阪市)は介護職派遣の求人数が4~9月期に前年同期比4割増。スタッフサービスのメディカル事業本部に寄せられる介護職の求人数も2010年から毎年増えている。
 飲食業界はパートやアルバイトの時給を引き上げたり採用基準を緩めたりしているが、「時給を上げても集まりにくくなっている」(リクルートジョブズの平賀充記ジョブズリサーチセンター長)。都心部で飲食店の新規出店が続いているが、オフィス街など住人が少ない地域はアルバイトの応募も少ない。
 「若者が短期の働き口を選ぶ際に店の雰囲気や店長との相性を重視するようになっている」(派遣会社)との指摘もある。給料の日払いもある派遣を好む傾向がある。
 日本ケンタッキー・フライド・チキンは10月に出店した新業態の持ち帰り専門店「KFC鶏から亭」(東京・目黒)で5~6人の派遣社員を採用した。「出店までの時間が短く、アルバイトの採用が間に合わなかった」という。
 居酒屋やレストランを展開するダイヤモンドダイニングでも都内の5店舗ほどで10人弱の派遣社員が働いている。年末年始の繁忙期に備えてさらに10~20人程度増やす可能性がある。
 
■離職率高く
 
 介護も離職率が高い。大手のニチイ学館の斉藤正俊社長は「介護分野は慢性的な人手不足」と話す。介護施設では入居者数にあわせて一定数の職員が必要だが、労働条件が厳しく退職者も多い。働く側も人間関係などのしがらみの少ない派遣を選ぶ人が多い。
 有料老人ホームを展開するメッセージでは9月末で135人の派遣社員が働く。正社員やパートも募集しているが、施設の開業が相次ぎ人が足りない。ベネッセスタイルケア(東京・渋谷)も施設の介護職で欠員が出た場合、派遣社員を採用するという。
 ニチイ学館はグループ会社の日本サポートサービスを通じて介護スタッフを派遣している。スタッフの確保が難しく実際の派遣者数は伸び悩んでいる。同社は過去の介護職の講座受講者に派遣社員としての登録を呼びかけている。
 厚生労働省によると9月の飲食業のうち「接客など」の有効求人倍率(パート含む)は2.27倍。「介護」も1.89倍と全体の0.88倍に比べると高い。求人情報大手のリクルートジョブズ(東京・中央)によると、「フード系」アルバイトの平均募集時給は9月まで23カ月連続で前年同月を上回っている。
 パート・アルバイトと派遣では派遣社員の時給のほうが3割前後高いこともある。だが求人サイトへの広告掲載料や募集から採用までの期間の短さを考え、派遣社員を依頼するケースが出ている。
 
         
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