武田薬品工業 解なき議論、悩む力養う
(日経産業新聞2011年9月9日 【いまどき若手教育】記事)
武田薬品工業が今年から、社是の浸透を狙った若手教育を始めた。
米ハーバード大学マイケル・サンデル教授の講義形式をヒントに、グループで答えの簡単に出ないテーマで仕事上直面しそうな課題について討論する。最終的に社会の中の場面で社是を踏まえて行動する具体的なイメージを膨らませ、自分の言葉で表現させることで、社是を体得してもらう狙い。
例えば、医療の進歩のためには研究開発の原資が必要だ。通常それは製品を売った収益で賄われる。
患者の短期的な幸福のために製薬会社は薬の値段を下げるべきなのか。
余命半年を宣告された低所得の患者に激しい副作用のある高価な薬の投与を奨めるべきなのか。
生命・幸福・死・所得格差など簡単に判断や説明ができない概念を突きつけられる。
最終的には、「誠実・公正・正直・不屈」を軸とした社員の行動原則である社是「タケイズム」とはなにかについて、自分の言葉で語る課題が課される。
会社の収益と患者の幸福が時に一致しない場合にどう考えるか。配属後の新入社員は実践の場で鍛えられていく。
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