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【ワークスアプリケーションズ】 ワークスアプリの就業体験 学生「腕試し」へ殺到

(日経産業新聞 2013年8月23日)
 
インターンシップ(就業体験)に年間3万~7万人の学生が殺到する企業がある。人事、会計など企業向け業務基幹システムを開発するワークスアプリケーションズだ。同社のインターンが採用に直結することも理由のーつだが、大多数はインターン中に課される難題に取り組みたいという"腕試し"の学生だ。挑戦意欲を刺激して優秀な人材の採用につなげている。
学生が夏休み中の8月、都内にあるワークスアプリケーションズのオフィスに集まった約200人の大学4年生が真剣に話し合っている。テーマは「スーパーの経営を良くするために必要な物」ーー。複数のグループごとに議論した成果を同社の社員に発表すると、「なんのために必要なのか」「今、何が問題なのか」と厳しい声が飛ぶ。
20日間に及ぶインターンでは、様々な課題が出されるが、評価のポイントはアイデアそのものより論理性だ。「タブレットを導入して在庫管理を徹底し、コストを低減する」といったありきたりな提案では、なぜそれが必要なのかと思考のプロセスを問われ、突き返される。
「圧迫面接みたいですよね」と、リクルーティンググループのシニアアソシエイトでインターンシップ責任者を務める佐藤文亮氏(27)は笑う。学生たちは徹底的なダメ出しに堪えながら、簡単なプログラムの試作まで行う。200人中、5、6人は脱落する。
インターン中は徹底して考えることを指導する。複数の課題を同時に与え、自分で仕事を管理しながらこなす能力などもチェックする。毎日課題と締め切りを与え、考えて乗り越える力をみる。学生が論理的思考から「気づき」に至るかどうかを見極めるため、インターネットの使用は厳禁としている。
参加した慶大の女子学生は「大学では怒られる機会がない。はっきり否定される機会は貴重だ」と満足そうに話す。すでに大手商社の内定を取ったという東大の男子学生は「内定は得たがこのまま就職して大丈夫かと迷ったから」と参加した理由を語った。
同社が開くインターンは3年生向けが春と夏の2回、4年生向けが夏1回の計3回だ。売上高約280億円で非上場。さらには特に宣伝活動もしていないが、過去に参加した先輩などのロコミを中心に、毎年合計3万~7万人が応募する。今春開いた3年生向けでは約2万5000人の応募があった。
今夏、4年生向けのインターンでは約8000人が応募。応募者はまず牧野正幸最高経営責任者(CEO)が講師を務めるセミナーを受講した後、思考力を問うテストを実施。ここで約4000人に絞り、さらに筆記試験と面接を経て、インターンに参加できる200人まで絞り込む。
同社の採用活動の最大の特色は、志望動機や入社する意思があるかどうかを一切問わないことだ。さらにインターン修了後、内定が出た学生は一定期間内だったらいつでも入社できるようにしている。このため、大手企業にいったん就職した後、そこを辞めて同社に入り直すケースもあったという。
「優秀な人だけを採用したい」(佐藤氏)というだけに、インターンを含めた採用活動には費用をかけている。インターンに参加する学生には日給8000円を支給し、交通費や宿泊費も出している。インターンの指導役にはマネージャークラスの社員を20人程度派遣しており、現場の負担も大きいという。
あえて厳しい環境を与えて、学生と真剣に向き合う姿勢が多くの学生から支持されているようだ。
 
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